木登り猫たちのお正月

観葉植物で木登りをする猫

観葉植物を登る猫

譲渡会で出会い我が家へ来た保護猫のホクとモアナは、生まれてから保護されるまでの5ヶ月ぐらいを外で過ごしました。その頃2匹と他の野良猫たちを見守ってくれていた近所の方によると、ホクとモアナはよく木登りをして遊んでいたようです。

やはり自然の香りがするものが好きなのか、うちに来てからは鉢植えを気に入り、小さな鉢を倒したり土を掘ったり、植木鉢にオシッコとウンチをしたり、好き放題やっていました。それに困って対策を講じる私とのいたちごっこはしばらく続きましたが、かろうじて私の知恵が勝り、植物たちを2匹のイタズラから守ることができるようになりました。

しかし唯一ホクとモアナの自由にさせていたのが、ベンジャミンの木に登ることです。登られてもベンジャミンの元気がなくなることはなかったし、特にモアナが目をらんらんとさせてとても楽しそうにするので、それを止めることはできませんでした。

登るといっても高さが160cm程度のベンジャミンは幹も細く、下からよじ登れるわけではありません。横に置いてあるシェルフの上から木に移るのです。それでも木はグラグラと揺れるのですが、怖いもの知らずのモアナは上手にバランスを取りながら枝に足を乗せていきます。そうやって葉っぱに手を伸ばしたり、落ちそうになって枝にぶらさがったりしながら、生き生きと遊んでいました。

ジャンプ力があって高いところに上がるのが得意なホクですが、木登りだけは少し苦手なようでした。得意げなモアナの真似をして木に乗るのですが、揺れる枝の上で動けなくなりすぐに降りていました。

モアナは体重が増えてからも木登りを続けたので、ベンジャミンの枝は少しずつ反ってきてしまいました。それはそれでモアナには楽しかったようで、まるで猫じゃらしのごとく垂れ下がってきた枝で遊んでいました。

観葉植物で遊ぶ猫

そうやって遊ばれ続けた枝がついに限界を迎えます。モアナが足をかけた瞬間に折れたのです。その後モアナは折れた枝の前で謎のハイテンション。

自分の重さを認識したのかそれを最後に木登りはしなくなり、モアナに剪定されたベンジャミンは変わらず元気でした。タフな猫に鍛えられた木はタフに育つようです。

猫にとってのお正月

ホクとモアナが好きな “自然の香りがするもの” は植木以外にもいろいろとあります。例えばお正月に飾るしめ飾りです。年末のたくさんの買い物袋の中からしめ飾りを見つけたホクとモアナは、藁の香りが気になるのかしきりに匂いを嗅いでいました。もしそのまま置いておいたら間違いなく包装を破り、藁を噛みちぎっていたと思います。

改めて気にして見ると、しめ飾りとは藁だの紐だの鈴だの、猫が好きそうなアイテムばかりでできています。

危うくオモチャにされるところだったしめ飾りは無事でしたが、お正月が終わったら敢えてオモチャにするものがあります。スーパーなどで売っている簡易的な鏡餅に乗っているプラスチックの橙です。不規則に転がる形や咥えるために付いているようなヘタ。ホクとモアナはこれが大好きです。

猫のオモチャになる鏡餅の橙

先日、用事があって猫の譲渡会の会場にお邪魔したのですが、帰る前に少しだけ猫たちの顔を見てまわりました。その時、可愛い子猫と一緒にプラスチックの橙がゲージの中に転がっているのを見つけました。うちでオモチャにしている橙と同じものです。どこの家でも考えることは同じなのかと思うと可笑しいのですが、縁起物である鏡餅の上の橙にどんな意味があるのか気になり調べてみました。それは橙という音にかけて「子孫が代々・・繁栄するように」という意味だそうです。

それならば。猫たちも代々幸せでありますように。

ホクとモアナにとっては2回目のお正月ですが、昨年と違っていることがあります。今年は私たちの朝寝坊を許さずに起こしに来るのです。しかも標的はだいたい夫です。遊び相手がいることが嬉しいのか、いつまでも寝ていることが不満なのか分かりませんが、普段朝が早い夫の「お正月休みはゆっくり寝る」という夢は無常にも打ち砕かれました。

朝起こしに来る猫

我が家のお正月は年神様ではなく、いつも通りホクとモアナを中心に過ぎていきます。

朝の猫と家族の風景
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