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生後1週間のサビ猫を迎えた話

サビ猫の赤ちゃんと哺乳器

初代猫のアリスが来てから5年後、次の猫との縁がありました。アリスの時と同じく、友人から「子猫の里親を探している人がいるらしい」と言われたことがきっかけでした。その猫を迎えることを決めると話はどんどん進み、待ち合わせ場所で渡された紙袋には、生後わずか1週間の子猫が入っていました。

体は手に乗るほどの大きさで、目はまだ見えていなかったと思います。ベッド代わりの小さな箱の中には2つの小さなぬいぐるみも入っていたのですが、子猫もまるでぬいぐるみのようでした。家に帰る途中で会った友人には 「わあ、可愛い!犬?」と言われました。

ぬいぐるみのような犬のようなその子猫が、その後20歳まで元気に生きたサビ猫のチーです。

ミルクと離乳食、トイレの世話

先代のアリスは生後3ヶ月の時に我が家へ来たので、生後1週間のチーの保育は初めてのことばかりでした。当時はパソコンもインターネットも一般的でなく、本を見ながらの保育は不安になることもありましたが、とにかくその可愛いさに夢中になりました。

今思えば至らなかったことが多く、育て方が正しかったという自信は全くありません。それでもチーは順調に育ってくれました。

哺乳器でミルクをあげると勢いよく飲み、空になってもちくびを咥えたまま離さないので、哺乳器を引き離そうとするとチーの体が持ち上がってしまうこともありました。小さな子猫の哺乳器に吸い付く強さを見て、きっと元気に育つだろうと思ったのを覚えています。

排泄も母猫の代わりに行います。湿らせたコットンでお尻を軽く刺激し、オシッコとウンチを出します。

よく寝てよく飲みよく出して、チーは少しずつ大きくなりました。

目が見えるようになってヨチヨチと歩き始めた頃からトイレのトレーニングを始めました。猫のトイレトレーニングは簡単だと言いますが、チーはなかなか猫トイレを使ってくれずに、覚えるまでは決まって私のベッドの下でウンチをしていました。

生後1ヶ月近くになり、そろそろ離乳食を始めようと考えていたまさにその時、チーは突然アリスにあげたドライフードを横からカリカリと食べ始めました。さっきまでミルクしか飲んでいなかったのに、離乳食をとばしてドライフードを食べてしまったのです。その後お腹を壊すこともなく至って元気で、結局その日からドライフードを食べ続けました。

初めての「ふみふみ」、初めて走った日

チーは母猫と離れたのが早かったせいか、人が膝の上に抱っこすると前脚で足踏みするような動作、いわゆる“ふみふみ”をする子でした。これは母猫のおっぱいを飲む時にする動作で、その名残が人や毛布の上などでリラックスした時に出るものです。先代のアリスはふみふみをしない子だったので、初めて見た時は何をしているのか分からず不思議に思いました。意味を知ってからはとても愛おしかったです。

チーが初めて走った時のことは今でもはっきり覚えています。私が見ている前で突然1mくらいの距離を走ったのですが、まだ足元がおぼつかなかったのか正面ではなく斜め前に向かって走ったのです。とてもおかしな走り方でしたが、その後はちゃんと正面に走れるようになりました。

幸運を運んでくれるサビ猫

全体的に黒っぽかった毛は、体が大きくなるにつれてサビらしい、まさにべっ甲のような色に変わっていきました。サビ猫はペットショップやインターネット上であまり見かけませんが、そのべっ甲のような毛色が不思議な魅力を持っています。そのためかは分かりませんが、「幸運を運んでくる」と信じられている国もあります。

性格は賢い、優しい、おとなしいと言われることが多いですが、実際チーもおとなしく手のかからない子でした。甘え方も控えめで、そっと寄り添ってくる様子は、アピールの強い子とは違う可愛さがありました。アピールが控えめなだけに飼い主が気を配ってあげなければいけませんが、ヤンチャをされて大変という悩みはありませんでした。

子猫の時は1日に何回もミルクをあげなければいけませんでした。トイレのトレーニングにも苦戦しました。それでも、夜中に起きてミルクを飲ませたことや、毎日ベッドを動かして掃除をしなければならなかったことさえ楽しかったのです。

たくさんの貴重な経験をさせてくれたチーは、私にとってまさに幸運を運んでくれた猫です。

サビ猫
おばあちゃんになったチー
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