猫の里親を探していた知人のもとから、私の家に来てくれたアリスとチー。2匹とも元気に長生きしてくれました。
そしてすぐに私はまた猫と暮らすことになります。夫が独身時代から一緒に暮らしていた三毛猫のたまです。3代目も女の子です。ボランティアの方に保護されて里親を待っていた頃から、たまはブラッシングが大好きだったそうです。なかなか人に懐かなかったたまを夫が引き取ることになった時、大事なコミニュケーション方法としてブラッシングの指導を受け、愛用中のブラシを一緒にいただいたそうです。
たまと新参者の私が一気に仲良くなれたのもブラッシングのおかげでした。引越し用のダンボールの上から私を偵察していたたまに愛用のブラシを見せると、おそるおそる私のところまで来てくれました。
そしてその日から、家族として承認した私に対する「ブラッシングしなさい」アピールが始まります。
ブラッシングの効果とブラシの種類
猫にとってブラッシングが重要な理由は、毛球症を防いだり夏場の暑さ対策として効果があるためです。グルーミングで飲み込んだ毛は、通常は便と一緒に排泄されたり吐いたりしますが、その量が多いと毛球症という病気になることがあります。ブラッシングをこまめに行い抜け毛を取り除いておくことで毛球症になるリスクを下げ、ファブリックや衣類に抜け毛が付着するのを軽減させることもできます。また、夏場のブラッシングには、余分な冬毛を取り除いて熱を放出しやすくする効果もあります。
ブラシには主に3種類の用途があります。
- 長毛種の毛がもつれた時にほぐす
- 抜け毛を取り除く
- 毛並みを整える
また、マッサージ効果があるブラシもあります。
ブラシの種類とそれぞれの用途です。
スリッカーブラシ | もつれの解消、抜け毛の除去 |
コーム | もつれの解消、毛並みを整える |
ピンブラシ | もつれの解消、毛並みを整える |
抜け毛・アンダーコート用ブラシ | 抜け毛の除去 |
ラバーブラシ | 抜け毛の除去、マッサージ効果 |
獣毛ブラシ | 毛並みを整える |
スリッカーブラシ
短毛種用のスリッカーブラシもありますが、基本的には長毛種に使われるブラシです。もつれた毛をほぐすのに適しています。
コーム
スリッカーブラシ同様、もつれた毛をほぐしたり、毛並みを整えるのに向いているブラシです。
ピンブラシ

もつれた毛をほぐしたり、毛並みを整えるのに向いているブラシです。
我が家では初代アリスの頃から使い続けています。ブラッシングが大好きだったたまも、あまり好きではなかったチーも、短毛種のアリスやホクも、中毛種のモアナもみな使ってきました。これだけだと抜け毛を取り除くのには不十分なので、抜け毛・アンダーコート用ブラシと併せて使っています。 写真はたまと一緒に譲渡され愛用していたものです。
抜け毛・アンダーコート用ブラシ

抜け毛を取り除くためのブラシです。特に換毛期は、アンダーコートと呼ばれる保温のための毛が見事なほど取れます。過度なブラッシングで必要な毛まで取り除いてしまわないよう、注意が必要です。
我が家でピンブラシと共に使い続けているものです。硬いので痛くないかと最初は心配でしたが、みな気持ち良さそうにしています。いくらでも毛が取れてしまうので、適当なところで止めるようにしています。
ラバーブラシ

抜け毛を取り除くうえ、マッサージ効果もあるブラシです。
赤ちゃんの頃ブラッシングが嫌いだったモアナのために買ったのですが、慣れてからはピンブラシのほうが好みのようです。余談ですが、ラグの掃除にペット用のラバーブラシが役立つと知ってからはそちらで使っています。
獣毛ブラシ

毛並みを整えてツヤを与えてくれるブラシです。
ブラッシングが大好きだったたまに使ってみたことがありますが、「なんか間違ってるぞ」という怪訝な顔をされてすぐに止めました。
コミニュケーションとスキンシップのためのブラッシング
たまはブラッシングに飽きるということがありませんでした。朝私が起きたのを確認するとニャーニャーと始まります。外出から帰った時もニャーニャー、夜も私の顔を見ながらニャーニャー。ご飯やトイレの訴えではなく、抱っこしたり撫でたりしても満足せず、とにかく「ブラッシングしなさい」なのです。しかもブラッシングのための定位置というのがあり、そこから「ここに来てやりなさい」と鳴くのです。仕方なく私が行ってブラシを持つとゴロゴロと喉を鳴らし始め、とても幸せそうな顔で寝転がります。ブラッシングの最後は必ず撫でまわし、頬ずりをしてしまう私は、完全にたまの思う壺になっていました。


忙しい時や疲れている時など大変に思うこともありましたが、結果的に助かっていた面があります。ファブリックや衣類に抜け毛が付着することが、他の子に比べてとても少なかったのです。ブラッシングのし過ぎで皮膚を傷めたり毛が抜け過ぎたりしないか心配でしたが、幸いそういったことはありませんでした。
ほかのことでは大人しかったたまが、唯一わがままを言い、最も嬉しそうにするのがブラッシングでした。そのため今ホクとモアナのブラッシングをしている時も、たまの偉そうで幸せそうな顔を思い出して笑ってしまうことがあります。

