キジトラ猫との暮らし

キジトラの子猫

私が中学生の時、初めて家に猫を迎えました。キジトラの女の子です。知人が捨てられていた子猫を保護して生後3ヶ月くらいまで育ててくれて、その後我が家へやってきました。とても甘えん坊だけど気が強くてヤンチャな子猫に、私はアリスと名付けました。

アリスはどこにいても何をしていても、名前を呼べば必ず走って来る子でした。

アリスはいつもオモチャになるものを見つけては家中を走り回っていました。

アリスは気に入ったオモチャでひとしきり遊ぶと、それを秘密の場所へ持っていきました。

賢いことを知ったエピソード

アリスはうちに来てすぐに賢さを発揮し始めました。

元気いっぱいのアリスは夜中や朝方でも遊びをねだってくることがあったのですが、私が頭まで布団をかぶって寝続けるので、とんでもない手段に出るようになりました。

アリスが覚えてしまった手段というのは電話の内線を鳴らすことです。しかも必ず夜中にやるのです。おそらく最初は偶然、電話機の上を歩いている時に内線ボタンを押したのだと思いますが、その音に驚いて家族全員が飛び起きたことに味をしめてわざと内線ボタンを押すようになったのです。内線ボタンを認識して押しているわけではありませんが、偶然押されるまで電話機の上を歩くのです。私たち家族は困りながらもアリスの賢さを知ることとなり、その天真爛漫な態度に笑うしかありませんでした。

キジトラの子猫

電話の内線ブームが去ると、今度は朝方カーテンを開けるようになりました。カーテンの上のほうに飛びつき、器用に体を揺らしてカーテンを少しずつ開けるのです。10cmくらい開いたところでアリスの仕事は終わりになります。それはアリスの思惑通り、真夏の日差しが部屋に入り私が目を覚ますからです。私は恨めしく思いながらもアリスの賢さを再認識しました。

アリスはよくテレビも見ていました。動物が映ると目を真ん丸にして凝視していたし、私がファミコンを始めるとテレビの真前を陣取りました。例えばマリオブラザーズをやっているとテレビの真下で待機し、ハエが画面からドロップアウトすると自分の出番とばかりにテレビの周りを捜し始めます。1度も見つかったことはないのに毎回捜すので、その時ばかりは本当に賢いのか疑いました。

キジトラの子猫

気の強さに驚いたエピソード

アリスは自由すぎるくらい自由に過ごし、私もそんなアリスの様子を見るのが好きでしたが、食卓に上がって人の食事を食べようとする時だけ叱っていました。叱るといっても「アリス、ダメ!」と言うだけなのですが、気が強いアリスは決まって反抗的な態度をとり、私に猫パンチをくらわしてきました。

ある日、かたずけ途中の食卓に上がったので叱ったところ、アリスは珍しく反抗せず黙って部屋を小走りに出ていきました。そして、その後すぐにウンチをしたようだったので、少し経ってからトイレを掃除しに行きました。

そこで私が目にしたのは、トイレの真ん中に置かれた私の靴下です。猫トイレの真ん中に私の靴下です。「なんでここに私の靴下があるんだろう?」と思いながら拾い上げると、その下にはアリスのウンチがありました。猫の習性であるはずの‘砂かけ’をしていないのです。ウンチの上にダイレクトに私の靴下です。

その時家にいた家族に聞きましたが、もちろん誰も私の靴下をウンチに被せたりしていません。犯人はアリス以外考えられませんでした。きっとランドリーバスケットの中から私の靴下を引っ張り出してきて、そして自分のウンチに被せたのです。私に叱られたから。腹いせに。

とても驚きましたがアリスらしい仕業です。私たち家族は思わず感心してしまい、そして大笑いしました。大笑いしながら、「やっぱりアリスは賢くて気が強いなあ」と思いました。

キジトラの子猫
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