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猫が届く高さと環境作り

本棚に上る猫

猫のジャンプ力は個体差が大きいということをつくづく思います。年齢や体格によって差が出るのは当然として、種類によっても差があるように感じます。もっともそれは性格の違い(活発、おとなしい等)によって能力を発揮するか否かの違いかもしれません。私が見てきたのは5匹だけですが、キジトラがメスもオスもジャンプ力を大いに発揮しながら過ごす一方、サビと三毛に驚くようなジャンプ力を見ることはありません。

カーテンに上る猫

猫がジャンプ力を生かして上る所

  • 本棚や洋服ダンス
  • レンジフード
  • 冷蔵庫
  • エアコン
  • 押入れの天袋
  • 人の背中

これらは我が家でジャンプ力を誇るアリスとホクが好んで上る所です。

初代猫のアリスはキジトラのメス。成猫になってからの体重は4kg台で、標準的な体格でした。このアリスが最もジャンプ力がありました。

今同居中のホクはキジトラのオス。体重は6.6kgで、太り気味です。アリスに次ぐジャンプ力です。

どの場所も近くに踏み台となる物があるのでそこから上るのですが、アリスが押入れの天袋に上る時は床からのジャンプでした。高さ180cmの所に上るのですから、家の中ではほとんどの高所が猫の行動範囲内に入る可能性があるということです。

レンジフードに上る猫
エアコンに上る猫

困ったことと対処の方法

猫たちのジャンプ力によって困らされたり危険を感じることがあります。

  • 高い所へ上ろうとして周りの物を傷つける
  • 高い所から物を落とす
  • 家の外へ出てしまう
  • 背中に飛び乗られると驚く

高い所へ上ろうとして周りの物を傷つける

アリスが押入れの天袋に上る方法は、まず床からジャンプして天袋の桟に前脚をかけ、それから後脚で下の襖を蹴りながらよじ登ります。天袋の戸を開けている時はそのまま中に入っていくし、戸を閉めている時は桟にぶら下がって襖を蹴りながら「戸を開けてくれ」と鳴きます。当然、襖に傷がつきます。

実家の家族は猫と暮らしていれば少しくらい物が傷つくのは仕方ない、気にしない、というスタンスでしたが、襖紙が破れればさすがに見過ごせません。そこで表具店の方の提案で、破れにくい壁クロスを襖紙の代わりに貼ってもらったのですが、効果を確かめる前になぜか急に天袋ブームが終わりました。まあ、こういった肩透かしは猫がよくやることです・・・

襖を上る猫

そもそもアリスが押入れの天袋に入るようになったのは、ある時戸を開けっ放しにしていたのがきっかけです。好奇心にかられたアリスはジャンプ力を発揮して中に入り、高くて狭くて暗いという猫が大好きな条件が揃った天袋をすっかり気に入ってしまったのです。

今ホクとモアナが同じように、天袋の戸を開けると興味津々で見上げます。なので少しの間でも開けっ放しにしないようにしています。

イスに座る猫
アリス

高い所から物を落とす

ハンガーラックの上に置いていた衣装ケースをホクが落としたことがあります。まあまあ大きさも重さもあるので動かすことはできないと思っていたのですが、ホクの力は予想以上でした。

また、かけてある洋服の紐やファーに下から飛びついて落とすこともあります。中でもファーの付いた洋服はホクに何度も引きずり回されました。

落とされそうな物は置かないようにし、洋服を干す時は紐やファーが見えないよう隠すしかありません。

家の外へ出てしまう

アリスは幅の狭い手すりの上を平然と歩いていました。場所は私の実家。4階のベランダです。当時の私は「バランス感覚がすごいな」とのんきに見ていましたが、今思い出すと恐ろしい。若かったアリスも私も怖いもの知らずだったのでしょうか。

3代目のたま・・は玄関から外に出て行方不明になってしまったことがあります。パニックになったたま・・はマンション内を右往左往したあげく、2階から飛び降りて走り去ってしまったのです。幸い無事に見つかり骨折などもしていませんでしたが、猫の身体能力が仇となった出来事でした。

アリスとたま・・のこういった経験から、今の家では猫をベランダにさえ出さないようにしています。

背中に飛び乗られると驚く

アリスとホクは立っている人の背中に飛び乗ります。防ぎようがないので、せめて爪をまめに切って怪我をしないようにしています。

人の背中に乗る猫
背中に乗るホク

どなたかのブログで「食いしん坊の猫が来るので立ったまま食事をする。」という話を読んだことがあります。しかも「立っているだけでは背中に飛び乗ってくるので、部屋の中を歩きながら食事をする。」そうです。確か一人暮らしの方だったと思うのですが、ひとり歩きながら食事をする光景を想像して笑ってしまいました。気持ち分かります。

大切なのは高い所に猫用スペースを作ること

猫にとって高い所は安心できる場所であり、上下運動をすることになるのでストレス解消にもつながります。走り回れる広いスペースが無くても、高い所に上ることができれば猫にとっては快適な家になります。上ってほしくない所から気をそらすためにも高い所に猫用スペースを作るようにしています。

キャットステップとキャットウォークを付ける前は、低い家具と高い家具を並べて階段状にしていました。そして思惑通り、洋服ダンスの上を大いに気に入っていたのがアリスです。天袋に上らなくなった後も、洋服ダンスの上では長い時間を過ごしていました。

ある日、普段は見えない洋服ダンスの上を覗くと、歴代のお気に入りオモチャが全部そこにありました。しばらく遊んだ後いつもオモチャが無くなるので不思議に思っていたのですが、自分しか上れない所に大切な物を集めていたようです。

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