先代猫のたまを看取って半年、次は1匹ではなく2匹と決めて保護猫の譲渡会に参加しました。そこにいたのが兄妹猫のホクとモアナです。2匹と決めていたのは、留守番の時に寂しい思いをしないように。3匹4匹とたくさんの猫たちと暮らすことにも憧れますが、心配な面もあり、まずは2匹から。1匹との生活が長かったので、2匹というのは久しぶりです。
結論から言うと、2匹で良かったと思っています。1匹の時と比べて大変なこともありますが、かえって助かることもあります。そしてなにより、猫同士の仲睦まじい様子は幸せそうに見えます。2匹が正解、というわけではありませんが、我が家の今の生活では2匹で良かったと思うことが多くあります。
猫同士の仲が良ければ助かることも
運動不足を防げる
先代の猫たちはみな1匹だった期間があります。猫の性格や性別にもよると思いますが、ホクとモアナと比べると1匹で過ごす猫は運動量が少なめでした。
ホクとモアナは毎日、取っ組み合いや追いかけっこをして遊んでいます。我が家では各部屋のドアを開け放していることが多いので、追いかけっこが始まるとダダダダッと廊下へ消えていき、しばらくするとダダダダッと戻ってきます。大体は、行きと帰りで追う側と逃げる側が入れ替わっています。家中を走り回るような遊び方は猫同士でなければできません。特にオス猫のホクはスタミナがあり余っているため、おもちゃで遊んであげるだけでは飽き足らず、この時間がいい運動となっています。
留守番の時に寂しくない
留守番の時に寂しい思いをしない・・・と信じています。泊りがけで出かけなければならない時、信頼できるペットシッターさんのおかげでご飯やトイレの心配はないのですが、寂しい思いをしていないか気がかりです。気にしているのは私だけで当の猫たちは羽を伸ばしているかもしれませんが・・・そうだといいのですが・・・どうしても出先で考えてしまいます。なのでこれは私自身の気持ちの問題ですが、1匹よりは2匹のほうが安心して出かけられます。
先輩猫が後輩猫の面倒をみてくれる
私の実家でメス猫を2匹飼っていたことがあります。2匹は5歳離れていたので本当の親子のような関係になりました。母代わりのアリスが幼いチーを危ない場所から遠ざけたり、トイレの場所を教えたりと面倒をみてくれたので、私は大いに助かりました。
知人宅では、捨て猫を家で保護していたら、先住のメス猫の母乳が出るようになり授乳を始めたそうです。私が中学生の頃に聞いた話なので記憶違いをしている部分もあるかもしれませんが、母性によって母乳を促すホルモンが分泌され、他猫の子供に授乳するというのは稀にあるようです。
これは極端な例ですが、一般的にメス猫は優しく面倒見が良い子が多いので、本当の親子でなくても子猫の世話を助けてくれるかもしれません。
思っていたより大変だったこと
トイレ掃除
当然のことながらオシッコとウンチは2倍です。小さい頃のホクとモアナは2匹同時にトイレへ行って、並んで用を足すということがよくありました。
2匹同時にトイレを済ませてくれれば掃除も1回で済みますが、タイミングが異なれば掃除の回数も2倍。よく食べよく出すホクとモアナのトイレ掃除は、今までの2倍以上にも感じられます。そのうえモアナは、ホクのウンチを片づけている最中に思い出したように来てウンチを始めることがあるので、その間私はしゃがんだまま待つことになります。もう一方のトイレが片付いているのにわざわざ掃除中に来て、私の目の前で、時には私と目が合ったままで用を足します。掃除をしている最中に来たり、掃除を終えた直後にウンチをしたり、そんな時は大変に感じます。
通院と薬の投与
子猫の頃、ホクとモアナの猫風邪や怪我が続き、予防接種も重なって頻繁に通院していた時期があります。通院の回数が多い時や、2匹を同時に連れて行かなければならない時に大変さを感じます。どちらか1匹にでも通院を悟られると両方が隠れてしまうので、捕まえることから困難になります。2匹を連れて行く時は合わせて12㎏という重さも大変です。
家で投薬する時、私は直接飲ませることが下手なので薬をご飯に混ぜて与えます。2匹が同じ薬を服薬する場合はいいのですが、どちらか1匹だけの服薬や異なる薬の服薬の際に混乱したことがあります。2匹が反対のご飯を食べようとしたり、食べ終わった後にもう一方のご飯まで食べようとしたり、2匹の行動に合わせてお皿を置き換えているうちに、私自身がどっちがどっちか分からなくなったこともありました。
やっぱり2匹で良かったと思う理由
ホクとモアナは成長するにつれて性格や好み、生活のペースに違いが出てきました。それでも寄り添って寝ていたり、グルーミングし合ったり、並んで外を見ていたり、なんだかんだ仲の良い兄妹です。そんな姿を見ると嬉しくて、世話の大変さを忘れます。
ホクとモアナとの暮らしが始まって2年近く経ちますが、今でも改めて「この子たち2匹を迎えて良かったね」と夫と話すことがあります。もし迷っている人がいたら「2匹って幸せそうだよ。」と伝えたいです。