フランスならではのデザイン
「babysem」はフランスのSEMという会社から1950年に発売されたコンパクトなフィルムカメラです。いかにもフレンチで可愛らしい見た目が特徴で、70年前にこのようなカメラが作られたのはデザイン王国ならではです。
この時代、カメラと言えばドイツの独擅場で、日本ではCanonやNikonが追いつくべく頑張っていました。高級品であったカメラは一般の人が手軽に買えるようなものではなく、ドイツや日本で作られたプロやマニア向けの高性能カメラはどれも、黒レザーとシルバーの無骨なものばかりです。
このbabysemは全体がグレーで塗装されていて、レザー部分はブルーでとても明るい印象です。レザーが赤のタイプもあり、カラーバリエーションから選べるカメラでした。フォルムも直線的ながら可愛らしくポップな印象です。一見オモチャのようで安っぽくも見えますが、本体はスチール製で重みがあり、しっかりした作りです。
フランスでしか生まれなかった色と形。
babysemはカメラのことを全く知らない人でも、思わず手に取ってみたくなる親しみ易さがあります。
レンズと写真
レンズは有名なフランスのSOM BERTHIOT(ソンベルチオ)製です。SOM BERTHIOTはシネマ用レンズも製造していました。

撮影すると往年のフランス映画のような、とても味わい深い雰囲気のある写真が撮れます。



今ではスマホで簡単にたくさんの写真が撮れます。しかしスマホでは被写体と静かに向き合うような体験はできません。フィルムカメラは、1枚1枚、大切にシャッターを切ることを思い出させてくれます。babysemはそんなフィルムカメラのなかでも構えることなく気軽に使える1台です。