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猫のイタズラから観葉植物を守るためのDIY

猫から観葉植物を守る棚

我が家のヤンチャ猫、ホクとモアナのイタズラで1番大変なこと、それは観葉植物の鉢を倒されたり土を掘られたりすることです。そもそも植物は猫にとって有毒であるものも多いので、猫の命や健康を守るためにも対策が必要です。

最初は観葉植物を入れたり囲ったりするような既製品を探しました。シェルフや柵、ビニールハウスのようなものや、鳥から守るネットなど。しかしどれも“猫のイタズラから守る”という用途には適していませんでした。

既製品を探している間は100円ショップのワイヤーネットやすのこで簡易的な囲いを作り置いていましたが、それは一時的な防止にしかならず、すぐに突破されてしまいました。そしてもう少し頑丈に作り直す。でも数日後には突破される。しばらくそんなことを繰り返していました。

既製品を諦めた私は重い腰を上げて自分で棚を作ることにしました。ホームセンターであれこれ部材を見て考えたのが「焼き網を使った棚」です。DIY用に加工されている木材を組み立てて枠を作り、それに焼き網を取り付けただけのものです。

猫から観葉植物を守る棚

「焼き網を使った棚」の作り方

猫から観葉植物を守る棚
※扉を仮留めしていた段階の写真です
猫から観葉植物を守る棚

完成サイズ

 幅34cm×奥行34cm×高さ72cm(好みのサイズに応用してください)

使ったもの

  • 支柱(棚受けの凹が加工されているもの)×4本 ※購入時にホームセンターで、棚の高さに合わせて凹の上部でカットしておくと便利
  • 底板×1枚
  • 格子状の天板×1枚
  • 中段用のワイヤーネット×2枚(適したサイズの焼き網がなかったので、強度を上げるためにワイヤーネットを重ねて使用)
  • バーベキューなどで使う焼き網×8枚(2段×4面)
  • ネジ(枠の組み立て用)×16本
  • ネジ(焼き網の取り付け用)×18本
  • 片サドル(扉の蝶番として使用)×5個
  • 三ツ玉下り(扉をロックするために使用)×2個
  • 塗料
  • 塗料マニキュアタイプ(部品の塗装にあると便利)
猫から観葉植物を守る棚の材料
片サドル
猫から観葉植物を守る棚の材料
三ツ玉下り

 支柱は下記のような形状のほうが作りやすいかもしれません。参考にしてください。

作り方

1. 焼き網はそのままだと無機質なのでオフホワイトに塗装します。多少の塗り残しがあってもシャビーな雰囲気になるので問題ありません。ワイヤーネットも同色で塗装します。小さい部品は取り付け後にマニキュアタイプで塗装することもできます。

2. 支柱には10cm間隔で棚受けの凹があるので、中段にワイヤーネットを挟み、底板と天板をネジで取り付けます。

猫から観葉植物を守る棚

3. 支柱に焼き網を取り付けるためのネジ穴を開け、焼き網を3面に取り付けます。

猫から観葉植物を守る棚

4. 扉にする焼き網は蝶番の代わりに片サドルを使い、2~3ヶ所で支柱に取り付けます。(付属の釘は木の厚さより長かったので、別途用意したネジを使いました。)

猫から観葉植物を守る棚
猫から観葉植物を守る棚

5. 扉を閉めた時にロックできるよう三ツ玉下りの受座を取り付けます。(付属のネジより長いものを別途用意して使いました。三ツ玉下りの本体は使用しません。)

猫から観葉植物を守る棚

6. 最初に部品の塗装をしていない場合はマニキュアタイプで塗装し、乾いたら完成です。

猫から観葉植物を守る棚

DIYにかかった費用と所要時間、作った感想

完成までに改善した部分があるので正確な費用と所要時間は分からなくなってしまいましたが、最小限で済んでいればおそらく費用が8,000円前後、所要時間は塗装が乾くのを待っている時間を除けば2時間くらいだと思います。簡単なDIYではありませんでしたが、既製品を探した期間や、何度も囲いを作り直した費用などを考えると、もっと早い段階で取りかかれば良かったと思います。これに関しては“急がば回れ”が正解でした。

観葉植物を守れるか検証

猫の手が入るような隙間がないか

焼き網の網目のサイズは1.2cm、天板と焼き網の隙間が1.6cm、天板の格子の間隔は2cm四方なので、ほとんどの猫の手は入らないと思います。

猫の爪や歯で壊れないか

焼き網は100円ショップのワイヤーネットと比べても丈夫で、木枠の強度も十分です。

猫が上に乗っても倒れないか

作る前は棚が倒れないか心配しましたが、ホクとモアナが飛び乗ったり降りたりしても動かず、安定性に問題はありません。

日当たりと風通しを遮らないか

側面はすべて焼き網、天板には格子状の板を使うことで日当たりと風通しを確保できます。

水やりに手間がかからないか

最も悩んだのが開閉する面の焼き網をどうやって取り付けるかということだったのですが、片サドルという部品が蝶番の代用としてぴったりでした。本来はケーブルや水道管などを固定するための部品です。また、閉めた時にロックする方法としては三ツ玉下りという部品が役立ちました。これは本来、小箱などに使用する留め具です。焼き網の扉がスムーズに開閉でき、ロックもできるので、水やりや鉢の出し入れにも手間がかかりません。

猫から観葉植物を守る棚の材料
片サドル
猫から観葉植物を守る棚の材料
三ツ玉下り

「焼き網を使った棚」はホクとモアナのイタズラを完璧に防いでくれます。ホクとモアナはというと棚の上をとても気に入った様子で、ここで寝たり外を眺めて過ごしたり・・・取り合いをしています。

猫から観葉植物を守る棚
猫から観葉植物を守る棚

隙があれば中にも入ります。観葉植物をベランダで日光浴させている間など、中に入って寝ています。

猫から観葉植物を守る棚

そして幾度となくひっくり返され掘り返された小さな鉢植えも、葉っぱをかじられ踏みつけられ傷だらけになったサンスベリアも、ホクとモアナに負けじと少しずつ回復してきました。

猫から観葉植物を守る棚

「焼き網を使った棚」は小さめの観葉植物を入れるためのものです。大きい観葉植物の場合は、土を掘られるのを防ぐためのトリカルネットを加工したカバーが有効です。

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