バリ島らしさをモチーフにした食器
多くの高級リゾートホテルやレストランで使用されているジェンガラ・ケラミックは、国際的な評価も高く、世界中に多くの愛用者がいるバリ島の代表的なブランドです。インドネシア元大統領夫人であるデヴィ夫人も愛用しているそうです。
食器のモチーフになっているのはフランジパニ(プルメリア)、ロータス(蓮)の葉、バナナの葉、デウィ・スリ(稲の女神)、カエルなど。これらはどれもバリ島を象徴するものです。
ハワイなど南国でよく見られるプルメリアですが、バリ島ではフランジパニと呼ばれています。神聖な花としてお供え物に使われていたり、ホテルで飾られているのをよく見かけます。
ロータス(蓮)の花は日本では夏にしか見られませんが、バリ島では1年中咲いているそうです。「カフェ・ロータス」という蓮池を臨む有名レストランがあるなど、バリ島らしい花のひとつです。
バリ島の料理でよく見るのがバナナの葉です。食べ物を包んだり下に敷かれています。
日本と同じく白米が主食のバリ島で、稲の女神として語られるのがデウィ・スリです。水田にはデウィ・スリのための祠がいくつもあるそうです。
カエルは神様に近い存在として大事にされています。可愛らしいカエルの石像や雑貨などが多くあるので、旅行者にとっても馴染みのあるモチーフです。
多様な形や柄が特徴的なジェンガラ・ケラミックですが、その色も陶器のイメージを覆すほどバリエーションに富んでいます。私はポピュラーなグリーンが目当てだったのですが、他にもビビッドな赤、青、黄色、モダンな黒、白、パステルカラーのピンクなどもあったと思います。
ジェンガラ社では日本やヨーロッパなど世界各国のデザイナーを迎えながら、常に新しい製品を開発しているそうです。さらに、製造段階では多くの工程を手作業で行っているので、同じアイテムでもひとつひとつ風合いが異なります。ショッピングの時間を長めにとって、多くの製品を個々の表情まで比べながら、自分だけのお気に入りを探し出す楽しさがあります。私はカップとソーサーを買う時、縁の茶色の入り方が綺麗だったものを選びました。時間をかけて探した分、愛着もひとしおです。
元気が出るインドネシア料理
初めてバリ島を旅行したのは20年ほど前です。その時の印象として、正直なところ食べ物はあまり美味しくないと思いました。ところが10年ぶりに訪れた時、すっかりインドネシア料理の虜になってしまいました。現地に住む友人に連れて行ってもらった店が良かったのか、毎食すべてとても美味しかったのです。
辛い物があまり得意ではない私ですが、なぜかインドネシアの辛い料理は食べられます。ご飯と混ぜながら食べると美味しくて、普段口にしない辛味に元気が増進されるような気がします。夫もサンバルソースが大好きで、料理にたっぷり付けながら食べます。昼間からビールも進みます。南国ならではのフルーツも、バリコーヒーも、甘いお菓子も、普段の何倍もいけてしまいます。
嬉しいのはそれだけではありません。時々「バリ島は良いところだけどお腹を壊した」という話を聞きますが、私は体に合うのか、バリ島に行くといつもお腹の調子が良くなります。不思議に思い調べてみると、バリ島で多く食べられているインディカ米は整腸作用がある成分、レジスタントスターチが日本米より多く含まれているとのこと。それが私のお腹には効いているのかもしれません。