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国内の書籍・雑誌が集まる国立国会図書館

国立国会図書館の東京本館

納本図書館ならではの活用方法

納本制度の運用は国によって違いますが、日本では現在、国立国会図書館法によって全ての出版物を国立国会図書館に納入することが義務付けられています。実際には納入漏れもあるようですが、国内の出版物が広く収集され所蔵されています。

私は目当ての本がある時はもちろん、暇つぶしに国立国会図書館を利用することもあります。

入手できない本を読みたい時

書店などでは入手しづらい古書や専門資料なども多く所蔵されています。そういった専門書は閲覧申込みをする必要がなく、図書持出検知装置の付いた専門室内で自由に閲覧することができます。例えば美術書など、高価だったりサイズが大きかったりして買うのをためらうことがありますが、そういった本を見ながらゆっくり過ごすことができます。

雑誌のバックナンバーを読みたい時

時々、昔の雑誌を見たくなることがあります。ある時、特に目的もなく国立国会図書館へ行き、高校生の頃に好きだったファッション誌を見始めたら夢中になり、当時(20年以上前)のナンバー3年間分を全て見てしまいました。10冊借りて席でパラパラと眺め、返却してまた次の10冊を借りる・・・。これを繰り返して計36冊。気づけば数時間が経っていました。

購入する本を迷っている時

実用書などは購入後に「思っていた内容ではなかった」「自分のレベルに合っていなかった」など、失敗だったと思うことがあります。小説だったら「ちょっと自分の好みとは違った」というくらいで済みますが、実用書だとそういうわけにもいかず、急いで他の本を探すことになったりします。

購入前にインターネット上で試し読みをしたり、書店にも読書用の椅子があるので目を通すことができますが、それにも限界がありそもそも取り扱っていない本も多くあります。その点、国立国会図書館であれば選択肢も多くじっくり読むことができるので、最善の本を探し選ぶことができます。

国立国会図書館の東京本館
東京本館

利用手順

国立国会図書館の所在地は、東京本館が永田町、関西館が京都、国際子ども図書館が東京の上野になります。東京本館は、国会議事堂の道路を挟んだ隣に位置します。

東京本館と関西館は基本的に18歳以上の利用に限られていて、利用者登録が必要です。国際子ども図書館の利用に年齢制限はなく、一部の資料を除いては手続きなしで閲覧することができます。いずれも書籍などを持ち帰ることはできず、閲覧申込みをして館内で読むことになります。

以下は東京本館を利用する際の手順ですが、関西館もほぼ同じだと思います。

利用者登録

利用者登録は東京本館、関西館で手続きができます。氏名、生年月日、住所、電話番号を記入し、本人確認書類と併せて提出すると登録利用者カードが発行されます。オンラインではインターネット限定登録利用者の手続きができますが、利用できるサービスが限定的となり、東京本館、関西館に行った際に本人確認書類を提示して登録利用者カードを発行してもらう必要があります。

国立国会図書館の登録利用者カード

入館

B5判以上のサイズの鞄、カメラ、刃物など館内への持ち込みが禁止されているものがあるので、それらはゲートの外にあるコインロッカーに入れます。ロッカールームに透明の手提げ袋が用意されているので、携帯するものはそれに入れます。スマホは持って入ることができますが、カメラや録音などの記録機能を使うことは禁止されています。

ゲートに登録利用者カードをタッチして入館します。

書籍などの検索・閲覧申込み

館内にはたくさんのパソコンが置いてあります。パソコンのカードリーダーに登録利用者カードを置きパスワードを入力すると「国立国会図書館オンライン」システムが開くので、そこで書籍などの検索や閲覧申込みができます。東京本館の場合、1度に閲覧申込みができるのは図書が3冊まで、雑誌が10冊までです。

書籍などの受け取り

閲覧申込みをした書籍などは、約20~30分後に受け取りカウンターに用意されます。「国立国会図書館オンライン」システムで到着確認ができたら、受け取りカウンターで登録利用者カードを提示し受け取ります。

退館

受け取りカウンターで借りたすべての書籍などを返却し、ゲートを通って退館します。返却と退館にも登録利用者カードが必要です。

その他

見たい書籍などを近所の図書館に取り寄せてもらうこともできます。全ての図書館で取り寄せができるわけではなく、また取り寄せられる書籍にも制限があるようですが、国立国会図書館まで行けない場合などは便利です。

国立国会図書館のサイトへ

国立国会図書館の隣の国会議事堂
東京本館の隣の国会議事堂
国会議事堂正面
国会議事堂正面
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