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無印の団地リノベで叶った納得の住み替え②

無印良品のリノベーション

MUJI INFILL 0の設計と同時に、無印良品のインテリアアドバイザーと家具の打合せをしていきます。リノベーション工事から1年間は15%OFFで買い物ができることもあり、なんだかんだ多くの家具や生活雑貨を無印良品で買い揃えました。そして、引越しから9ヶ月。冬になると省エネ化の効果が大きく表れてきました。

家を仕上げる無印良品と家庭用品とDIY

シェルフで作ったオープンな納戸

無印良品のステンレスユニットシェルフは、サイズとパーツの組み合わせ次第でいろいろな用途に使えます。我が家では5台のシェルフをコの字に置いて、オープンな納戸にしました。18.5cm間隔で棚板を取り付けられるので、小さい物だけでなく、棚板の間隔を空ければ大きい物も収納できます。例えば、床から4段分を空ければスーツケースを置くのにぴったり。他にもアウトドア用品、日用品、本、飲料水のストック、シーズンオフの家電、災害時の避難セットなどいろいろな物を収納し、猫のトイレも設置しています。

このシェルフ、無印良品のモデルルームでは部屋を仕切るのに使われていて、ほど良くプライベート感のある空間を作っていました。

無印良品のリノベーションとシェルフ
オープンな納戸
無印良品のリノベーションとシェルフ
様々な物を収納しています
猫トイレ
猫のトイレも設置

キッチンで調和する便利な家具

MUJI INFILL 0ではTJMデザインのキッチンが設置されます。キッチンもキッチンルームを仕切る引戸も白なので、それに合わせて家具も白とシルバーを基調としたシンプルなものを選びました。

食器収納は高橋木工のForceⅡ。ユニットタイプなので天板とボディを白、前板にはシルバーを選び、キッチンと調和するようにしました。型、色、サイズが豊富なのでどんな空間にも合わせられるし、品質はもちろん信頼できて、さすがの高橋木工です。

無印良品でリノベーションしたキッチン
正面の引出しが高橋木工のForceⅡ

もうひとつ、キッチンで大活躍の万能アイテムがやはり無印良品のユニットシェルフです。これは納戸に使ったシェルフのサイズ違いに、ステンレス棚とワイヤーバスケット、キャスターを付けたものです。キッチンとほぼ同じ高さなので調理台として使えて、バスケットは朝食やお菓子など食材がたくさん入り、下段にはお酒などを置いて、食事の時は料理を運ぶために使っています。

無印良品のリノベーションとシェルフ
調理台、食材の収納、ワゴンとして使っているシェルフ
無印良品でリノベーションしたキッチン
小さいサイズのシェルフは隅に収まります

玄関を温かい雰囲気に変えたDIY

MUJI INFILL 0の施工例を見るとどの家も土間の玄関がカッコイイ。私もそれに憧れたのですが、我が家の玄関は狭すぎて土間のカッコよさを生かせず・・・。設計の段階で相談すれば良かったのですが、その時は思い至りませんでした。

その玄関に自分たちで間仕切りを取り付けました。狭い玄関が閉鎖的にならないよう、暗くならないようにと細めの横格子を探したのですが、既製品ではイメージ通りのものが見つからず、夫がベニヤ板を使ってDIYしてくれました。格子の間から棚に光が差すと、小さな玄関が温かい雰囲気になります。

MUJIのリノベーションとDIY
MUJIのリノベーションとDIY

インダストリアルな空間のDIYと置きっぱなし収納

部屋の壁は塗装仕上げです。コンクリートの表情が見えてカッコイイし、猫が爪とぎできないのも嬉しいところ。アクセントとして塗装しなかった部分もあり、インダストリアルな雰囲気を楽しめます。黒いフレームに入れたパース画は、打ちっぱなしのコンクリート壁にとてもよく似合いました。玄関が狭くて置けなかったカートも、コンクリート壁の前なら置きっぱなしで様になります。

MUJIのリノベーション
パース画とカート

このカート、折りたたむと自立しないので、タイヤを浮かせられるカート置きを作りました。これで転がらないし床も汚れません。木製ですが、骨組みのような形状とマットな黒がアイアンのように見えて、インダストリアルな空間に馴染みました。

MUJIのリノベーションとDIY
DIYで作ったカート置き

室内干しのカッコイイ物干し竿とミニマルなデスク

室内の洗濯物干しは、壁付けのワイヤータイプと天井付けのポールタイプがあります。これまでワイヤータイプを使ってきてその手軽さと目立たなさを気に入っていたのですが、新居では取り付け位置にワイヤーの長さが足りず、仕方なくポールタイプにしました。ポールは使わない時に取り外すことができるのですが、私がいちいちポールや物干し竿を片付けるわけもなく、せめて目障りにならないようにとカッコ悪くない物干し竿を探しました。購入したのはDIYパートナーというシリーズのクラシコという商品です。この竿をポールにかけてみると、目障りにならないどころかむしろカッコよく、なにか最新の家電でもぶら下がっているように見えます。

MUJIのリノベーションと物干し竿
さりげなくカッコイイ物干し竿

その下には無印良品のスチール脚の木製デスクを置いて、洗濯物を干したり畳んだりする時に使っています。このデスクの良いところは奥行が浅めで脚が細いので、部屋の隅にさりげなく置けること。軽いので移動させるのも簡単です。

MUJIのリノベーションと無印良品
スチール脚の木製デスク

寝具の収納を助けた平台車

5台も買ってしまったのが無印良品の平台車です。納戸で飲料水のストックを置いている他、寝室では寝具の収納に一役買っています。新居で寝具がしまいきれなくなり、捨てる予定だった押し入れ用の衣装ケースを使うことにしました。その衣装ケースを3台連結させた平台車に乗せ、横向きにしてデッドスペースに収めるという荒業です。ケースごと動かせるので、寝具の出し入れも床掃除も簡単です。

MUJIのリノベーション
デッドスペースの衣装ケース
MUJIのリノベーションと無印良品
3台連結させた平台車

そして冬用の羽毛布団は保管サービスを利用することに。カジタクでは、クリーニング代に1,100円プラスすれば適切な場所で9ヶ月間まで保管してくれます。冬前に出庫して宅配してもらった布団は、そのまま気持ちよく使い始めることができました。

家の省エネ性能

リノベーション後の電気使用量

リノベーションが終わった後、『省エネルギー性能報告書』というものをもらいました。それには、国が定める3つの基準すべてで最高等級であること、そして年間の光熱費の試算が記されていました。よく冬場の暖房使用量が減ると聞くけれど、住み始めてからの感想は・・・エアコンを使わない時間が増えたような気がする、床暖房はなくても大丈夫、夜中トイレに起きた時に寒くない、という程度の体感。期待したほどの実感はなかったのですが、電気使用量を確認してみると驚くほど減っていることが分かりました。

電気使用量(kWh)転居後8ヶ月間と前年同月の比較

7月8月9月10月
以前の家343461411325
新居319489330247
11月12月1月2月
以前の家4096371,014984
新居269368 505551

8月は少し増えているものの寒い時期ほど減り幅が大きく、1月は半減しています。家が違うので単純に比較はできませんが、有利な条件も不利な条件もどちらの家にもあるので、やはり省エネ性能の効果は大きそうです。おかげで、電気料金が値上がりしているにもかかわらず、平均で1,000円安くなっています。

電気料金 転居後8ヶ月間と前年同月の比較

7月8月9月10月
以前の家9,02012,10011,0058,879
新居11,23117,96512,2069,449
11月12月1月2月
以前の家11,38218,00729,23329,618
新居10,72815,74022,57520,907

また、省エネリフォームは国土交通省の補助の対象なので、我が家も一般家庭の上限額30万円が補助金として交付され、それもお得感につなっがています。

MUJIのリノベーション
省エネ化のための断熱材

これからの家

欧米では既存の住宅をカスタマイズして住むのが普通で、新たに家を建てることは少ないと聞いたことがあります。たしかに映画などでも、住人が古い家にペンキを塗ったりDIYをしているイメージがあります。そうやってメンテナンスしながら代々引き継がれた家は、日本と違ってその価値が下がらないどころか、場合によっては高まるそうです。『デンマークのヴィンテージ食器』でも書きましたが、北欧の人たちはモノの経年をポジティブに捉えます。その価値観と欧米の人たちの家に対する考え方には共通するものを感じます。日本でも中古品や古着を売買することが根付き、また世界中で資源保護の意識が高まるなか、住宅も中古をリノベーションして住むことがスタンダードになるのではないかと思います。

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キッチンでワゴンとしても使っているシェルフは、既製のワゴンセットより18cmほど高く、パーツも自由に組み合わせることができます。

食器の収納に使っているのは、高橋木工の引出しです。

物干し竿と平台車もおすすめ。

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