猫対策の定番アイテムとも言える机上台。その机上台を2種類用意してパソコン作業を邪魔させない方法を試みましたが、完全な解決にはなりませんでした。
上の机上台と下の机上台、それぞれをホクとモアナに占領され、こうなるとだいたい2匹でチョッカイを出し合い終いには喧嘩になります。もはや仕事どころではありません。
対策③、飛沫防止用のパーテーションで猫の侵入を防ぐ
次に買ったのは飛沫防止用のパーテーションです。様々なタイプが販売されていますが、コの字に折り曲げて使う3面タイプのものを選びました。台座がなくても自立して、3方を囲うことができ、以前に買った机上台と併用できます。
しかしこのパーテーションはあまり良くありませんでした。PET製は薄くて軽いのはいいのですが、柔らかいので安定性に欠け、倒れてしまうことがありました。ホクとモアナも最初こそパーテーション内に入ってきませんでしたが、それも長くは続きませんでした。また、後に買ったアクリル板と比べると透明度が低く、汚れも目立ちやすく、野暮ったさが否めません。私はもう手だてを考えるのも面倒で、2匹が邪魔しにきたら諦めるしかありませんでした。
対策④、アクリル板でパソコンケースをDIY
既製品での対策を諦めて、DIYに取りかかってくれたのは夫です。アクリル板でパソコン全体を囲うケースを作ってくれました。ケースの前面は開閉式で、閉めたままでもキーボードが使えるように手の差し込み口があります。
ケースの製作に必要なもの
- 3mm厚のアクリル板 5枚(底板を付ける場合は6枚)※本当はもう少し厚いアクリル板のほうが丈夫で良いのですが、自分でカットする場合は力と根気が必要です。
- アクリルの棒(補強用)
- 蝶番
- 開閉式の前板をロックする部品
- アクリル板の専用カッター(自分でカットする場合)
- 接着剤(アロンアルファなど強力なもの)
- 滑り止め液
ケースの作り方
- 必要箇所にケーブルを通すための穴を開けます。
- 接着剤を使ってアクリル板を組み立てます。
- 天板と側板の接合部にアクリルの棒を付けて補強します。
- 蝶番を使って前板を取り付け、ロックする部品を取り付けます。
- 机との接地面(アクリル板の厚み部分)に滑り止め液を塗り、乾いたら完成です。
ケースを作る時のポイント
- 高さに余裕を持たせれば、猫がケースの上に乗っても手や尻尾でモニターが隠れることがありません。
- 手の差し込み口の高さは、使う人の手の大きさと猫の大きさ(猫が入れない高さ)を考慮して決めます。我が家では8cmで作りました。
- 蝶番もアクリル製のものを使えば目立ちません。
失敗だったのは、USBメモリを使うことを忘れていて、その分の幅を持たせずに作ってしまったことです。また、扉は横開きにしたほうが使い勝手が良かったかもしれません。
安全面では、猫がケースの上に乗ることを考えると、底板を付けたほうが強度が増すと思います。底板を付けない場合は、滑り止めを施すことでケースが動くのを防げます。最初は滑り止めを塗っていなかったためホクやモアナが飛び乗るたびにケースがずれて、気づけば机に傷が付いていました。滑り止め液は100円ショップでも売っています。塗る時は液状で白色ですが、乾くと硬化してゴムのようになり無色に変化するという優れものです。
アクリル板はカットが大変ですが、PETやガラスより透明度が高いそうで、視界がクリアでモニターやキーボードの見え方に全く支障がありません。無色透明なので大きさのわりにはスッキリとしていて目障りになりません。そしてさすがに2匹もこのケースの中には入れず、上に乗って私の作業を見ています。
2年半に及んだホクとモアナとの攻防戦も、やっと解決に至ったと思っています。今後また予想外の攻略をされなければですが。
猫によるパソコンのハプニング
キーボードを壊したり、夫のリモート会議に乱入したり、パソコンへの興味が尽きないホクですが、今度は夫のリモート飲み会に顔を出しました。夫の背後を行ったり来たりしてメンバーの方たちから笑われていたホクが、夫がトイレに立った合間にパソコンに接近。するとパソコンから「おーい、にゃんこー!」という男性の声が聞こえてきて、私が笑ってしまいました。夫はトイレから戻った後、猫を飼いたいという人の相談に乗っていたようです。