飲み水に関する100%の法則
以前、我が家では猫の飲み水を1ヶ所にしか用意していなかったのですが、ペットシッターさんに言われてから2ヶ所にしました。留守中に水がこぼれたり汚れたりした場合の予備として、2ヶ所以上に用意しなければいけないということです。
その時に聞いた話で興味深かったのは、餌置き場の近くに置いた水と遠くに置いた水とでは、どの猫も必ず遠くに置いた水を飲むということです。水や器に関しての好き嫌いは猫によって様々ですが、“遠くの水” を飲むということについては「100%です」とのこと。多くの猫を見ているペットシッターさんの100%という言葉を聞いて興味がわきました。
早速試すと、警戒心の強いたまがすぐに新たな水飲み場である“遠くの水”を飲むようになり、それはその時々変わるわけではなく、その日から餌置き場の水は飲まなくなりました。たまの後代ホクとモアナも最初から“遠くの水”を飲み、餌置き場の水は飲みません。ペットシッターさんの言う通り100%の結果です。
この法則は、餌置き場の水は絶対に飲まないということではなく、そこにしか水がなければそこで飲みます。ホクとモアナを連れて転居した際、直後のダンボールだらけの家で落ち着けるスペースを確保できず、餌置き場に水を置いていました。それまでは必ず “遠い水” を飲んでいた2匹ですが、この時期は嫌がる様子もなくそこの水を飲んでいました。本当であれば餌置き場から離れた場所に複数の水を用意すればいいのですが、適当なスペースがないため今でも1ヶ所は餌置き場と同じところです。それでも“遠くの水”が飲めない場合の予備としての役割を果たせるので、普段は飲まないと分かっていても常に新鮮な水を入れています。
この“遠くの水”を飲むという行動は猫の本能によるものだそうです。「獲物の近くの水は血液などで汚れていて不衛生だから、そこから離れた場所まで移動して綺麗な水を飲む」という意味があるとのことです。意味を知ると“遠くの水”が大切だと分かります。
写真は、“遠くの水”を順番に飲む2匹の様子です。
2匹が大きくなって、高さ調整のために選んだ食器台はこちら▼
気を付けたい水遊び
飲み水で遊ぶ
モアナは自分たちの飲み水におもちゃを入れて遊びます。鈴やボールをくわえていって水にポチャン。そしてそれを手でかき出す。出したらまたポチャン。何が楽しいのか分かりませんが、一生懸命やっています。これをやると水に抜け毛が入るので、前述の「猫にとって綺麗であるはずの水」が汚れてしまうのですが・・・。走り回って遊んでいる時にお皿を蹴とばして水をぶちまけることもあるので、飲み水は2ヶ所以上に用意しなければいけないということを痛感します。
キッチンで遊ぶ
ホクとモアナはキッチンのシンクで水が流れるのを見るのが好きです。見るだけならいいのですがシンクに入って遊びます。頭から水を浴びても嫌がるどころか、喜んで興奮しているように見えます。氷もドライアイスも好きなので、ドライアイスだけは触らせないよう捨てる時に気を付けています。
ある日夜中にシンクでイタズラをしていたホクが、体でレバーハンドルを押し上げて水を出してしまったことがありました。幸いすぐに気づいたのですが、油断も隙もありません。
洗面台で遊ぶ
最も困るのが洗面台の排水栓を引き抜くことです。栓を閉じていても爪を引っかけて抜いてしまいます。そして排水口に手を突っ込んだり、排水栓をどこかに持って行ったり。排水栓が見つからなくて家中を探したこともありました。
トイレで遊ぶ
とにかくトイレに入りたくて仕方がないようです。ホクは人が入るとすぐに駆け付け、ドアの前で待機します。私たちは足でホクをガードしながら出る技を身に付けているのですが、それでも隙をついて入ってしまうことがあります。便器や手洗器のセンサーは律義に猫にも反応するので、便器の蓋が開けば中に手を入れようとするし、手洗器の水が出れば遊ぼうとします。
最終手段は浴室で遊ばせる
ホクとモアナの水遊びに困った時、最終手段として浴室で遊ばせます。給湯器の音声案内が聞こえると2匹は浴室へ走っていって浴槽に入り、流れる水を手でかいて遊びます。少しだけ水を溜めたらおもちゃを浮かべたり、2匹が大好きな氷を入れて、あとは勝手に遊ばせます。遊んだ後はしばらくの間グルーミングをするので時間稼ぎができます。
意図的に遊ばせている時はいいのですが、私たちの入浴後にホクが浴槽に落ちたことがありました。お湯を抜いている途中だったので溺れる深さではありませんでしたが、お腹まで浸かったホクはさすがに驚いたようで慌てて部屋へ逃げていきました。そんなことがあっても懲りることなく、ホクとモアナの水遊びは続きます。