2019年も人気が続くガラケーの携帯電話

INFOBARという人気の携帯電話

2018年、KDDIから携帯電話「INFOBAR xv」が発売されました。いわゆる “ガラケー” とか “フィーチャーフォン” と言われるタイプです。初代のINFOBARが発売されてから15年、今も根強いファンが多いINFOBARですが、私もそのデザインに魅せられた1人です。それぞれの発売から長い年月が経った3台のINFOBARを、今でも大事に持っていてリビングに飾っています。100均のアクリルケースに入れて無造作に置いているように見えますが、倒れにくいこの飾り方を気に入っています。

INFOBARという人気の携帯電話

INFOBARの魅力

初代のINFOBARが発売されたのは2003年。初めて見たカラーは赤を基調にした「NISHIKIGOI」だったのですが、これに衝撃を受けました。プロダクトデザイナーの深澤直人さんがデザインしたINFOBARは、形はシンプルながらも個性的、配色は斬新で、それまでに見たことのない携帯電話でした。

 INFOBARという人気の携帯電話
左: NISHIKIGOI  右:ANNIN

日本では「毎日使うものはシンプルで飽きのこないものがいい」と考える人も多く、当時の携帯電話は黒やシルバーが大半で形にも大きな違いはありませんでした。INFOBARはなんとなく固まっていた携帯電話のイメージを簡単に覆し、「こういうものでいいんだ!」と妙に納得したのを覚えています。

2007年にはINFOBAR2が発売されます。溶けた飴をイメージしてデザインされたという丸みのあるフォルムは、初代とはまた違った魅力があります。その中の「MIDORI」というカラーはその色合いにも驚きましたが、つや消しのザラッとした質感にもこだわりが感じられました。

INFOBARにファンが多い理由は、初代モデルがニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵され、歴代モデルの多くがグッドデザイン賞に選ばれたことからも分かるように、機能以外のところに価値を感じられるものだからです。

人気の理由は情緒的価値

携帯電話は通信速度やカメラの画素数、着メロやお財布ケータイなど、機能が重点的に競われてきた印象がありますが、INFOBARが人気なのは機能が優れているからではありません。例えば私の場合は「持っていることが嬉しいから」です。

こういった「持っているとかっこいい」とか「見た目が美しい」といった購買動機を「情緒的価値」というそうです。

時計なら時間の正確性、車なら燃費や安全性など、機能面を考えれば最新のものが優れているはずですし、市場での競争によって低価格化していきます。それでも高価な時計にこだわったり、昔の名車をわざわざ復元しながら乗り続ける人はたくさんいます。そういった人たちの動機は情緒的価値の他ありません。

時計や車の歴史は長く、どれも高機能でそこに大きな差はありません。このような成熟した製品は情緒的価値が人気の差となるのかもしれません。

スマホではiPhoneにこの情緒的価値を見出す人は多いと思いますが、それと同時に機能面での競争もまだ続いています。スマホもいつかは時計や車のように「持っていることが嬉しい」ことが競われるようになるのでしょうか。

「持っていることが嬉しい」を先取りしたINFOBARの人気はまだしばらく続きそうです。

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